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#437 訪沖見聞録 ~2日目・下~

(前回の続き)
…南城市にある聖地、斎場御嶽を後にした我々は、次なる目的地へ。

が。

前回の冒頭で、概ね良い天気と書いたものの、斎場御嶽を歩き回っているうちに弱い雨が降り始め、以降は降ったり止んだりを繰り返す一日となってしまった。

そんな中到着した場所は、八重瀬町にある小高い丘のてっぺん。

そこに鎮座ましますは、“富盛の石彫大獅子(シーサー)”。
沖縄に現存する、最古にして最大の村落獅子だという。
(1689年作、高さ1.54m)


「(ある意味)親戚だにょ」
名前の通り、村落の守り神として作られた、これが本来のシーサーであるという。
(当時、家々の門に飾る風習はなかった)

火返し…火除け・防火の願いを込めて、かつて火山と言われていた八重瀬岳に向けて作られたこの場所は、米軍に陣取られて日本軍との戦いに晒されたらしく、今なおその弾痕が残っているとか。
(それには気付かなかった…)

…おや、これは?

…口の中に小銭が数枚納まっている。

しろ「これって、何かのおまじないですか?」
たけ「いえ、関係ないですね(笑)」
関係ないのかよ(笑)。


ここには石彫大獅子以外のものがないので、写真撮影を済ませて早々と退散。
次の目的地は那覇市の“識名園”、こちらも世界遺産である。

識名園は琉球王家の別邸でも最大のもので、王族のレジャーや外国からの使いを接待するために利用されたとかで、近年では一般人間の結婚式にも使われ始めたという。

折しも、この日はまさに一組の男女が結婚するらしく、邸内で式のセッティングがなされていた。


「♪6才の夏ぅに~、ボクらは式場の~、予約をしましたにょ~」
お前ら、今いくつだ?

建物そのものを撮り損ねてしまったが、たけるさん曰く、建築様式には身分差による厳格な差別がなされ、部屋数だけでなく使う木材の規格にまで及んでいたという。
(五寸角の柱は王族のみ、とか)

約12726坪という広大な敷地を散策していて、一番心惹かれたのが“育徳泉”という泉で、小舟で遊覧できるほどに大きな池の水源の一つになっている。


驚くほど澄んだ水の中にはたくさんの小魚が泳ぎ、水底にはカニやイモリが棲息する光景は水族館のよう。生きたイモリなど初めて見たかもしれない。

そうこうしていると、はたから件の新郎新婦が入場。
琉球の装束、琉装である。

白い足袋は貴族階級以上の履き物、士族は黒の足袋止まり。
農民は足袋を履かない。
それ以前に、履き物自体履かない(たけるさん談)。


識名園の見学を終えた我らは、沖縄で一大勢力を誇るファーストフード店の一角「Jef(ジェフ)」で遅くのランチ。

と、その前に、信号待ちで珍妙なシーサーを発見即撮影。

見珍激写(サーチアンドパパラッチ)!
見珍激写だ!!
私は命令を下したぞ!
何も変わらない!!


↓すごく…たれてます…

いいのか?これ。

さて、ジェフに着いてから注文を開始するしろへ~。

調子に乗って頼む中、セットの飲み物を、沖縄では容易に飲めるらしいゲゲボドリンク『ルートビア』にしてみた。

「お待たせしました~」

…正直、やり過ぎたと後に後悔する量だった。

特に、赤耳犬福の乗っているバーガー、『ジャンボポークサンド』の直径は15cmもあり、常人なら半分でも事足りるサイズの化け物だった。

そして、飽和状態にあるしろへ~の胃袋に追い討ちをかける存在が、件のルートビア。

まずい、まずすぎる。
十万石ルートビア。
ゲゲボドリンク、十万石ルートビア。

やっぱりあれだ。
湿布薬を炭酸飲料にして飲ませるという発想が、我々日本人にはついていけない。

湿布は貼るものであって、飲むものではない筈だが、アメ公的にはこれはアリなの?

しかもこの時期、この店はゴールデンウィークキャンペーンで、ルートビアを値段そのままでサイズアップしてくれるという余計なことをしてくれた。

これって、あれか?
キャンペーンとかサイズアップとか甘い言葉で誘っておいて、実際は体のいい不良在庫処分なだけじゃないのか?

そんな邪推をしつつルートビアを一気に飲み干し、最後の口直しである「ぜんざい」に取りかかる。


沖縄のぜんざいは本土と違い、涼風甘味として夏に食べるものらしく、この店では『シャーベットぜんざい』というスタイルで出てきた。

甘く煮た豆はねっとりした食感で、上には白玉だんご、下には豆の煮汁(たぶん)を柔らかいシャーベット状に凍らせたものが注がれており、実に美味。

うまい、うますぎる。
十万石(以下略)。
湿布味が遠のいていく。


…その後、たけるさんにホテルまで運んで貰い、この日の沖縄本島・南部の観光は終了。
次の日は、沖縄本島・中部を案内してくださるとのこと。

ここからは、しろへ~一人の行動。
この日のブログ記事をアップし、夕食を食べて、入浴を済ませて眠るだけである。

どこで何を食べようかと言っても、食べるのは沖縄料理に決まってるので、先のフライトで貰ったJALのクーポン冊子を片手に手近な飲食店を物色。

これに記載された店を利用する際、この表紙を店員に見せると値引きやプレゼントなどの特典が受けられる訳で、なるべく近場でわりのいい特典を得られる店を探す。

そこで選ばれたのが、沖縄土産が貰える「泉崎ぱやお」。
ぱやおとは、人工の浮き漁礁の事で、ここに集まる小魚目当てにマグロなどの大物がやって来るという。


タクシーでぱやおまで移動、のれんをくぐって早速冊子を提示する。

が。

「すみません、お土産の琉球グラスが品切れになりまして…」

がーんだな…出鼻をくじかれた(孤独のグルメ)。

「代わりに、500円相当の一品料理をサービスさせていただきますが、どれにしましょう?」

店員のおすすめから『アーサ(アオサ)の天ぷら』を選び、普通の注文でソフトドリンクと沖縄料理のセットメニューを注文。


↑左上…刺身(海ブドウ添え)
上段中央…ジーマーミ豆腐(ピーナッツとタピオカから作る、むっちりした豆腐)
上段右…ミミガー(湯引きした豚の耳や面の皮)
中段中央…豆腐よう(豆腐を泡盛と紅麹で漬けた発酵食品)
中段右…タコとキュウリの酢の物
右下…アーサの天ぷら

続いて。


↑上…ラフテー(沖縄風豚の角煮)
左下…上がチギアギ(いわゆるさつま揚げ)、下がドゥル天(田芋のコロッケ)
右下…ゴーヤチャンプル

この他に、アーサ汁とジューシー(炊き込みご飯)、追加注文でミヌダル(黒胡麻をまぶした味付け豚肉)と泡盛とシークヮーサーのカクテルをいただく。
シャコ貝の刺身も食べたかったが、こちらも品切れ…。

追加のミヌダルは正直微妙だったが、それ以外は満足すべき味だった。

ことに、豆腐ようはチーズに近いものであると『美味しんぼ』で学んでいたので、チーズが苦手なしろへ~は内心びくびくしながら食べてみたが、全くそんなこともなく美味しく食べられた。
あれは、長期間漬け込んで熟成に熟成を重ねた年代物の豆腐ようだったか。

ごちそうさまでした。


…ホテルに戻ってブログを執筆、思いの外長くなるのが分かって、一日の半分だけを投稿、入浴して就寝。

投稿した時、すでに日付が変わっていた。
この日が、沖縄旅行の実質的な最終日となる。

(続く)





いよいよ、明日が本当の最終日、愛媛松山に帰還する日だ。

明日は冗談抜きでタイトなスケジュールなので、きっちり準備しなければ。

さあ、この記事を送信して編集して、風呂に入って荷物まとめて眠ろう。
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#437 訪沖見聞録 ~2日目・上~

〈拍手コメント御礼〉
幽額さん、ようこそいらっしゃいました。
ご訪問と拍手とコメント、嬉しく思います。

おっしゃる通り、沖縄という地は見る場所によっては本土と違う文化を形成してきた跡が見られますね。
文化も自然も、愛媛県民の私には何もかも新鮮です(笑)。

イラブー汁、某ケンミンSHOWで観ましたが、そこそこお高い品だったような…。

限られた時間ですが、全力で沖縄を満喫して参ります!


〈しろへ~、ある日の呟き〉
「…“インテル(R)”を“ツンデレ”と見間違う自分がちょっと嫌…」

まだ、“ツインテール”(※)と間違うならともかく(そうか?)。

※…エビのような味。



…2日目。

那覇の朝は、快晴ではないものの、概ね良い天気。
どうやら、GW中の天気は悪くないようだ。

〈朝食〉
ちょっと(?)品のない盛り付けは、この際スルーで。

焼きサバ。
スライスベーコン。
ロールキャベツ。
野菜の三色揚げ。
豆腐チャンプル。
味噌汁。
白飯。
味付海苔。
プチトマト。
紫イモ(紅イモ)。
マンゴー。
サーターアンダギー。
パインジュース。
しろへ~は、もっと野菜を摂るべき。

期待通り、テンプレートな沖縄食材が随所に散りばめられたメニュー。
中でも、チャンプルの中に入っているポーク缶詰、ランチョンミート(有名どころで言うなら『スパム』)がとても好き。

これは決して沖縄の特産品ではないが、沖縄の食生活に深く浸透している食材であるのは間違いない…筈(笑)。

食後、昨夜あまり寝付けなかったので、たけるさんのお迎えが来るまで横になる。


…たけるさんとご対面。
犬福うちわを目印にするあたり、流石ファンである(笑)。

お土産を渡し、たけるさんの車に乗っけて貰い、いざ観光開始。

道中、いろんな話題で会話に花を咲かせる一行。
主に、沖縄と愛媛を中心とした地域性の話題。
あるいは、道中で見かけた光景について。
(無論、犬福の話題も忘れない・笑)

例えば、道を人と牛が散歩しているのを指して、
「あれは、労働力として飼っているんですか?」
「いや、あれは闘牛ですね」
とか。

あるいは、
“沖縄のコンビニでは、「おにぎりは温めますか?」がデフォルト”
“沖縄では、緑茶を飲む習慣があまり浸透していない”
といった話なども聞かせて貰った。

が。

しろへ~が特に印象付けられたのが建築様式についてだった。

以下に、しろへ~が車窓から目視した限りで見られた沖縄民家などの建築事情を列挙してみる。


1…近代、沖縄の民家の建築で瓦屋根は極めて稀。あってもコンクリ瓦。

2…同じく、建築はコンクリ仕立てが主流で、屋根は大抵まっ平ら。屋上として利用する事が多い。

3…ベランダ部分がかなり広く、家によっては二階の屋内部分よりベランダ部分の方が広い。ベランダの欄干(手すり)部分も頑丈なコンクリ仕立て。

4…屋上はまだしも、二階ベランダへ行くのに、何故か外付けのコンクリ階段が設置されている(中からも行けるのに)。

5…新築以外のアパートやマンションの壁面は、たいてい塗装が剥げ落ちて、ひどくみすぼらしい。

これらは、台風で瓦が飛ばされる事、潮風で金属が腐蝕し塗装が劣化する事、駐留米軍を介してコンクリ技術を採り入れた事など、地理的歴史的な事情から来ているそうな。


…途中、道が混み始めるが、この状況はたけるさんにとっても想定外だったらしい。

「そんなに混むような所じゃない筈なんだけどなあ…」とぼやきつつも到着したのが、世界文化遺産『斎場御嶽(せーふぁうたき)。』

“御嶽(うたき)”は“聖地”の総称で、特に斎場御嶽は琉球王国で最も尊い聖地。
主に王族の女性が任命される、最高位の神女(女性神官)が約400年あまりにわたって数多くの儀式・神事を執り行ったという。

なお、ここに意外と観光客が詰め掛けていた理由は、この“せーふぁうたき”が今をときめく「パワースポット」としても注目を集めていたから。
道理で、若いおねーちゃん方が多く居た訳だ。

以下、斎場御嶽で撮影した、いくつかの写真を説明。


↑砲撃によってできた池(たけるさん談)。

↓シキヨダユル、アマダユル…と、その壺。

それぞれは上から伸びる二本の鍾乳石の事で、これから滴る“聖なる水”を真下の壺が受ける。
聞得大君(きこえおおきみ)…件の最高位神女が儀式でこの水を額に付け、神霊を授かるらしい。

↓三庫理(サングーイ)。

この空間の下は石畳の参道で、王朝当時の排水溝などの遺構が発掘されたとか。

↓三庫理の土中から出土した品々。

まず、貨幣が納められた壺が現れ、さらに下を掘り起こしたら勾玉が出てきたとのこと(たけるさん談)。

↓三庫理の突き当たりにある拝所。

撮影に失敗したので判らないだろうけど、この先は海の景色で、“神の島”と言われる久高島が見える。
琉球王朝時代、神事が行われたそうな。


…見学中、たけるさんから上記の他にも様々な説明を受けるしろへ~。

その知識はかなりのレベルに達しており、発掘時の裏事情にまで精通しているさまは、あたかも発掘に携わった当事者であるかのよう。

こう書くと語弊があるので、上記の下線部分をもう少し正確に述べよう。
正しくは、“流石、その展開を傍で見ていただけの事はある”

なんと、当事者ではないにせよ、その場面を見ていたのだという。

※…この辺りの文章は、私しろへ~の盛大な誤解により壮大な間違いを書いていたことが判明したので、訂正と削除を致しました。

なお、当時のしろへ~に対する、たけるさんの情報提供自体に嘘はありませんので、そこだけは誤解なきようお願いします。

たけるさん及び読者の皆様、また、関係者の皆様にご迷惑をかけてしまいました事を、深くお詫び申し上げます。
(2012年5月11日 文責…しろへ~)

続く。





〈おまけ〉
せーふぁうたきで見付けた物体。

ショウグンギザミもといオカヤドカリ。
えっちらおっちら歩く姿が可愛い。

この天然記念物が背負っているのは、世界的に悪名高い侵略的外来種(生物)「アフリカマイマイ」の殻。
何でも食い荒らすわ危ない寄生虫を持ってるわ、ろくでもないカタツムリである。

正直、あまり好ましくないカップリングだ。





…眠い、眠すぎる。
十万石おやすみなさい。
管理人の自己紹介

しろへ~

Author:しろへ~
社会的地位…のったりと日常生活を送る傍ら、スリリングなハンター稼業に身を投じる落第社会人。
モットー…“真面目に、楽しく、気楽に、全力で!…程々に”
座右の銘…「自己制御」「笑門来福」「至誠通天」

大好物…『犬福』
(自画像?の奥に居る、白くて丸いの)

Twitterアカウント…「srh_hakugei」

ご案内…初めてお越しの方は、カテゴリ“ご挨拶”をご覧戴く事をお勧めします。

閲覧上の注意…当ブログの記事は、「しろへ~」の認識不足により、間違った情報を悪意なく載せてしまう事があります。
その際は、遠慮なくご指摘ください。

挨拶…「しろへ~」の人となりは、当ブログを読めば解るような解らないような感じですが(笑)、どうぞ宜しくお願い致します。

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